「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の特徴
身体に蓄積している脂肪は「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2つに大別される。
どちらも身体に蓄積した脂肪であることに変わりはないんですが、エネルギーとして消費される優先順位は異なります。
脂肪を消費する目的で運動をするなら、その特徴を知っておく必要があるでしょう。
以下の表はそれぞれの特徴をまとめたものです。
内蔵脂肪 | 皮下脂肪 |
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意外と消費されやすい「内蔵脂肪」
脂肪が消費される優先順位は「内臓脂肪」→「皮下脂肪」の順番になるんですけど、脂肪の消費効率は内蔵脂肪の方が断然上。
そもそも本来内蔵には脂肪が付きにくいはずなんですが、偏った食事や飲酒などによって行き場を失った余分な栄養素が、内蔵周辺に脂肪として蓄積されてしまっているわけです。
なので内臓脂肪は比較的消費しやすく、食事管理だけでも減らすことはそう難しくありません。運動を併用すればさらに目に見えて消費していきます。
内臓脂肪は健康への悪影響も大きいので、優先して消費されるのは自然な反応でしょう。
最大の難関「皮下脂肪」
皮下脂肪は内蔵脂肪と比べると脂肪の消費効率は非常に悪い。加えて消費される優先順位が内蔵脂肪より後回しなので、消費しにくいんです。
内蔵脂肪だけなら食生活の改善だけでどうにかできる可能性はありますが、皮下脂肪を効率よく消費するためには運動を併用することがほぼ必須条件です。
ただ、皮下脂肪は内蔵脂肪と違って健康を害するようなことはなく、むしろ身体の保護や体温保持などに大きく貢献しているものでもある。
減らしすぎは不健康なので、ある程度容認することも必要かもしれません。
皮下脂肪は根気強く消費する
食事管理やトレーニングをしばらく継続できると内臓脂肪は面白いように減っていきますが、皮下脂肪はなかなか消費されず、脂肪を落とすのに時間がかかります。
皮下脂肪を代謝するためには、有酸素運動をだいたい20分以上行う必要がある。ただし、20分継続して行う必要はない。
途中で休憩を挟んでもトータルの運動時間が20分を越えれば皮下脂肪の代謝が始まる。
※スポーツ科学の基礎知識 筋肉の機能・性質パーフェクト事典(P204)より一部引用
どの程度を目標とするかにもよりますけど、皮下脂肪を消費するなら上記のような有酸素運動を習慣的に実行することが必要でしょう。
ハルイチは実際に大会前の減量で体脂肪率7%まで達したことがあったんですけど、それでもお腹周りには多少の皮下脂肪が残っていてウンザリした記憶があります。


なかなか落ちない脂肪に愛想を尽かして途中で挫折することにもなりかねないので、時間をかけて根気強く運動を継続することが大事です。