書評:「世界最新の太らないカラダ」人が肥満になる謎を解き明かしたかもしれない1冊
著者紹介
著者はジェイソン・ファン(Jason Fung)というカナダの医学博士。糖尿病と肥満に特化した治療をしているそうです。
減量と2型糖尿病の治癒を目的として、治療のためのファスティングを臨床現場に取り入れた第一人者。
本の概要
「なぜ太るのか?」という疑問に対する答えは、現代最新の研究でも明らかにされてません。これまで様々なダイエット方法が現れては失敗し、肥満や糖尿病の問題は広がるばかりの状況でした。
本書では「カロリー神話」や「低脂肪ダイエット」など、これまで肥満やダイエットの常識とされてきたことを科学的根拠を持って否定してます。
肥満の原因は「精製された炭水化物」を長期に渡って摂取し続けることで起こる「インスリン抵抗性」というホルモンの問題によるもの。
肥満を解消するためにはホルモンの問題を解消する必要があると述べていて、「間欠的ファスティング(断食法)」という新しいダイエットの方向性を示しています。
本の感想
「人はなぜ太るのか?」という疑問すらわかってないほど、人体の謎は解明されてません。これまでダイエットの常識だと思ってたことも、検討違いだった可能性があるんですね。
この本を読んで、常識に囚われることがいかに危険かということが改めて気付かされました。もちろん、本書の内容も今後覆される可能性がないわけではありません。
ちなみに、肝心のダイエット方法は「間欠的ファスティング」という24〜36時間ごとに断食期間を設けるというものが紹介されてますけど、正直継続できるものとは思えませんでした。
期間限定で実験的にならとは思いますけど、ずっと続けるとなると厳しいですね。ダイエット法としてはハードルが高いように感じたので、まだ検討の余地がありそうです。