書評:「食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術」健康な身体で未来に立ち向かうための栄養の知識
著者紹介
著者は満尾 正さん。ハーバード大学外科代謝栄養研究室研究員、救急振興財団東京研修所主任教授を経た後、日本で初めてのアンチエイジング専門病院を開設。
アメリカ先端医療学会キレーション治療(体内に蓄積された有害な重金属を排出する治療)認定医の資格を併せ持つ唯一の日本人医師。
本の概要①:食事で健康という資産を築く重要性
この本では、食事を通じて「健康」の重要性について説いています。正しい栄養学に基づく食事はいわば健康に対する投資であり、健康であるからこそ人生をより価値あるものにできると述べています。
本書の「はじめに」では、以下のような一説があります。
人生において、お金の心配をする人が多くいらっしゃいますが、人生100年時代において一体何が起こるのか、誰も知らない未来に対して立ち向かうために、本当に必要なものは健康であると私は考えています。
健康であることは先行き不透明な時代を生きるために必要不可欠なことであり、正しい栄養学に基づいた食事は健康というお金には変えられない大切な資産を築き上げるものなのです。
本の概要②:栄養の知識は自分で学ぶしかない
普段の食事は健康だけでなく、仕事のパフォーマンスにも直結します。不健康な食事はそのまま仕事の効率を低下させることにもなりかねません。
栄養の知識は仕事・健康という人生における重要な要素を大きく左右するほど大事なものなんですが、著者は以下のように述べています。
日本の医学部では栄養学を学ぶ機会を設けていないため、20年は遅れている。そのため病院の医師から適切なアドバイスを受けることは難しいだろう
病院にかかったとしても、医者から指導される栄養の知識は20年前のものなんです。なんか嫌ですよね。栄養に関する知識は自分の意思で能動的に学んで身につけるしかありません。
感想:栄養の知識を身につけ、健康を築く
「医食同源」とはよく言ったもので、口にする栄養の過不足で健康状態が決まるといっても過言ではありません。栄養の知識を備えておくことは健康や仕事のパフォーマンス向上に欠かせないことです。
しかし、栄養の常識は日進月歩で変化しており、自分から能動的に学ぼうとしなければ、どんどん時代遅れになってしまいます。
栄養の知識を新しいものへ更新し、普段の食生活で健康を築いて仕事のパフォーマンスを向上させるための一助となり得る内容だと思います。